今回は自律神経の乱れたらについてのコラムになります。前回の自律神経についてのコラムがあるのでそれを読んだ後に読んでみて下さいください。
自律神経について↓↓↓
自律神経の乱れが続くと起きる体の異変
自律神経が乱れている状態が続いてしまうと体にさまざまな異変が起き始めてきます。
疲労感→
体が疲れやすかったり、朝起きた後も疲労感が残ってしまってなかなか起きられない。
夜寝ている間に副交感神経が作用して体の回復、怪我の修復を促してくれます。乱れてしまうとなかなか回復できない状態になってしまいます。
頭痛→
頭が重い感じがある、頭がずきずきすることがある、頭がふらつくなどの症状がでます。自律神経が乱れていると、気圧の変化で耳の内圧コントロールが困難になります。内圧が上昇してしまうと血液が頭に行きづらくなり頭痛が起こることもあります。
排便・排尿障害
副交感神経が出ている時に胃や腸が活動的に働いてくれる作用があります。自律神経が乱れてしまうとコントロールがうまく行かずに便秘や下痢が起きてしまう。
尿を溜めてくれる膀胱は副交感神経の支配神経排尿は交感神経支配です。乱れてしまうと正常であれば膀胱が広がってくれるが膀胱が広がらず尿があまり溜まっていないにもかかわらずトイレに行く頻度が増えたりしてしまいます。
胸部の異常矢印
交感神経が優位状態が続くと心拍数が上がってしまいます。それによって浅くて速い呼吸になります。
少し動いただけで、息切れ、動悸、胸の痛みが出てしまい、うまく息を吸い込めないなどの症状が出てしまいます。
血液循環の悪さ→
血流が悪くなると体全体血液が届きにくくなります。筋肉が固くなってしまって凝りが出たり、足が浮腫んでしまうなどの症状が出てしまいます。また血流が悪い状態が続くと、手足が冷えてしまったり【末端冷え性】になってしまったりと体にとって良くない現象が起きてしまいます。
自律神経の乱れが続くと起こり得る症状
心身症
心身症とは発症や、経過に心理社会的ストレスの影響で起こってしまう機能的な障害に伴った疾患です。
日常生活の中で仕事や学校などでの人間関係のストレスが原因とされています。自分ではストレスはないと思っている方がなりやすいです。我慢していると発症、悪化するケースがとても多いです。
代表的な疾患を3つ紹介します。
心身症の代表疾患
①過敏性腸症候群(IBS)
日本人の10人に1人は過敏性腸症候群といわれていて非常に多い疾患になっています。特に社会的ストレスを感じやすい20〜40代に後発します。過敏性腸症候群は3タイプに分かれていて①下痢型②便秘型③交代型に分類されます。
男性では①下痢型が多く、突然やってくる腹痛、下痢症状が特徴で通勤や通学時、電車の中でよくお腹が急に痛くなるなどの症状が続くと外出が不安になってしまい、さらに悪化させてしまいます。
女性では②便秘型が多く、腸管がけいれんをおこし蠕動運動がうまく可能しなくなります。便秘になってしまいます。また水分が少ない硬めの便排泄
され、排便が困難になります。
②月経前症候群(PMS)
多くの女性が悩まされている症状です。
月経の始まる1週間〜10日くらい前から心や体に異変を感じやすくなります。月経が始まると同時に症状が無くなるのがほとんどです。
原因としては排卵が終わった卵巣が妊娠に向けて黄体ホルモンの分泌が高まります。ですが、妊娠が起こらなかった時には、黄体ホルモンが必要なくなるので分泌が低下してしまいます。
黄体ホルモンは脳下垂体の視床下部でコントロールされています。この急激な変化で神経などにも影響をおよぼしてしまいます。
自律神経の一部も視床下部にコントロールされているので乱れてしまいます。
特に多い症状では。
何もないのにイライラする・短気になる・人とあまり喋りたくなくなる・肌荒れをする・浮腫む・乳房の張り・頭痛など様々な症状が確認されています。
③胃・十二指腸潰瘍
原因は様々あります。原因の一つとして極度のストレスを感じていることで自律神経が乱れてしまいます。消化液のコントロールが上手くいかずに胃酸が過剰分泌してしまい、十二指腸に胃酸が流れ込むことによって起こります。
胃・十二指腸は胃酸から守る機能がありますが胃酸が過剰分泌してしまうため、粘膜がただれてしまい、最悪のケースでは潰瘍ができてしまう。
症状では胃もたれ、吐き気、食力不振、胸やけを伴い重症化すると喀血を起こしてしまいます。
うつ病(自律神経の乱れ)
日本人の4人に1人が抑うつ状態を経験すると言われるほどなりやすい状態です。
健康な人に起こる抑うつ状態は自然治癒することがほとんどです。しかし抑うつ状態が長期化し、一定の基準を超えてしまうと、うつ病と診断されてしまいます。
大きいストレス・反復するストレスを受け続けると自律神経が乱れてしまいます。それによって常に交感神経が優位になってしまい頭が動いている、考え事をしているなど休むことができなくなります。そうすることで副交感神経の働きが悪くなってしまうので、気持ちの落ち込みはもちろん、体の回復、睡眠不足、頭痛、食力不振などが常に起こるようになってしまうのです。
それを我慢しつづけて生活をしてしまうと、社会に出たくなくなったり、人と話したくなくなるなど、心も変化していってしまいます。
ひとこと
自律神経の乱れは我慢してはダメです。我慢してしまいうつ病になってしまっては手遅れになってしまいます。心当たりのある方は幹整体院に相談下さい。
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